左折巻き込み事故

バイクで起こりがちな左折巻き込み事故とは

バイクの運転で気を付けたい事故に左折巻き込み事故です。
交差点で直進する際に、前を走っていた自動車の左折に巻き込まれてしまうのです。

ではどうしてこんなことが起こってしまうのでしょうか。
考えられる原因の多くは、交差点の手前で走行している自動車の左側にバイクが走行しており、バイクが死角に入っていたため運転手から姿が見えず、そのまま左に曲がるために左側へ寄って巻き込んでしまうのです。
例えば自動車がもっと減速していたり、ミラーだけでなく目視でも確認していれば気づけたのかもしれませんし、そういった危険を予測して交差点に侵入するもっと手前でバイクが減速して後ろに付くようにしていれば防げるかもしれません。

左折巻き込み事故に関する過失割合は

先述したよく起こる事例の場合、過失割合は自動車が6割、バイクが4割となることが多いようです。
基本的な考えとしては、直進するバイクが優先だと見られ、左折する自動車がバイクの進路を妨げてがいけないということから自動車の方が割合は高くなります。

しかし、自動車がウインカーを出して合図して、左側に寄っているという状況にバイクは気づてただろうとも考えられます。
そのためバイク側も4割の過失となるのです。
自動車がウインカーを出していなかった場合では、バイクは左折することが予測しにくいと判断され、自動車側に7割から9割、バイク側に1割から3割の割合となる場合もあります。

自動車が追い越してから左折するケースも

気を付けなければならない例外なケースも紹介します。
交差点の手前で自動車がバイクを追い越し、そのまま左折してくる事例があります。
これはバイク側からすれば、突然のことで予測しづらいでしょう。
また前方を塞がれてしまうので、とっさに対処するといったことが難しいと考えられます。

そのような場合では自動車の運転手からバイクは十分に認識できる状況にあり、追い越すという行為までしているのですから、バイクの過失はないと考えられることが多いです。
それどころか自動車側は故意に事故を起こしたと判断される場合もあります。

自分でできる対策とは

ではこのような事故が起きないように、バイク側から対策をとることはできるのでしょうか。
まず交差点に侵入する前なので十分に減速しておくことはいうまでもありません。
そして周囲の状況を確認したうえで直進しましょう。

自動車の隣に近い位置で走行する場合もあると思いますが、交差点の手前では後方に下がっておくことも効果的です。
前方や後方の自動車が左折してくるかもしれないと危険予測して、さらに減速できるように、または止まれるように心構えをしておくことも大切です。

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