転倒でレバーが折れてしまったら

転倒でレバーが折れたり曲がったりしてしまうケース

バイクで転倒した際、自分の身の次に気になるのがバイクの破損です。
その中でも特にデリケートで壊れやすいのが、ブレーキレバーとクラッチレバーです。
手で握りやすくするために細く作ってあるので、転倒の衝撃に耐えることができないケースが多いのです。
最近では頑丈な素材で作られているレバーが増えてきていますが、長年使ったことによる劣化とのコンビネーションによって、簡単に折れたり曲がったりすることがあります。

レバーが壊れてしまった場合、そのまま使うのは危険です。
折れて短くなったレバーが上手くコントロールできず事故につながったり、折れたレバーを無理に使い続けてさらに悪化させてしまったりということがあります。
レバーが破損した際の応急処置の方法は、知っておいて損は無いでしょう。

レバーが破損した場合の応急処置

レバーが破損した際の応急処置の代表的な方法は、バイスプライヤーを使った方法です。
バイスプライヤーとは、プライヤーの一種です。
握りこんだときだけ先端が固定される通常のプライヤーと違い、一度握りこんでロックをすることで万力のように先端が固定されます。
ロッキングプライヤー、グリッププライヤーとも呼ばれます。

このバイスプライヤーを、レバーの折れた部分に噛ませてロックします。
先端の噛む部分にギザギザが付いているものを使うと、より安定するでしょう。
しっかりとネジを締め固定し、可能であればヘックスレンチなどを使って増し締めも行います。
そして落下防止のためにタイラップやガムテープなどで固定すれば、簡易レバーの完成です。
本格的に使う前に、何度かギュッと握って動作に問題が無いかを確認しましょう。

レバーが曲がっている場合は、バーナーを使って修理が可能です。
アルミ製のレバーであれば熱でやわらかくすることができるため、バーナーで熱してペンチやプライヤーで元の形に戻します。
レバーが完全に冷めるまで放置し、動作確認を行いましょう。
なお、火傷や火事には十分に注意し、住宅街や引火の恐れがある場所ではバーナーの使用は控えましょう。

レバーはすぐに交換するべき

ここまで紹介した方法は、修理方法ではなく応急処置の方法です。
プライヤーのつぎはぎのレバーも、熱で曲げたレバーも、強度は大きく下がっていますから使い続けるのは危険でしょう。
レバーの交換は、道具がそろっていれば難しい作業ではありません。
今後のためにも、交換の方法を学んでおいてもいいでしょう。

また、レバーのスペアは常に持っておくべきです。
専門店に行って交換を頼んでも、1,000円から3,000円くらいで交換してもらえます。
できる限り早く、新しいものに交換すると良いです。

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