自転車絡みのバイク事故が増えている

バイクと自転車の事故が増えている

健康ブームでのロードバイクや、新型コロナウイルスの流行にともなって人との接触を避けようと、通勤通学を電車から自転車に切り替える方も増えていますね。
その影響もあってか自転車とバイクの事故が増えています。

令和2年の調査では自転車が関わる交通事故の約5%がバイクのような二輪車との事故であると出ており、その数は約3300件です。
その背景にはどんなことがあるのでしょうか。

交通ルールを守らない自転車が増加傾向に

バイクと形状は似ているものの、エンジンがない自転車は、免許を取得する必要もなく、小さな子供から高齢者まで幅広い層の方が利用できる乗り物です。
しかし小学生の頃に交通ルールを教わって以来、講習などは何もないのが現状です。

そのため残念ながら一般的な交通ルールを守らず、危険な運転をしている方もいらっしゃいます。
自転車は軽車両に分類されるため、基本的には車道を走行する乗り物です。
車道を走っているのに交通ルールを守っていない、この先がどうなるかは明白ですよね。

しかしながら、取り締まりという観点では自転車はまだまだ難しいようです。
携帯電話を見ながらの走行、傘さし運転、イヤホンの装着、一時停止の無視など危険な運転とみられるものも町中にあふれていることを覚えておきましょう。

自転車側に過失があってもバイクが不利になってしまう現状

現在の法律では、いくら自転車側に過失があっても、過失割合はバイクの方が高くなってしまいます。
自転車はバイクに比べるとタイヤ、車体などすべてにおいて細く、耐久性も劣ります。
そのため、自転車の方が人に対する損害が大きくなる可能性があると考えられ、自転車が弱者とみなされて保護されることになっています。

しかしこれは自転車が一般的な速度である時速15キ㎞ほどで走行していた場合に限ります。
現在では高速で走行するロードバイクや宅配事業などで自転車を利用する人が増えて、一般的な速度で走行していない方も多く見られるようになってきました。
原付と同じ時速30㎞ほどで走行していた場合の事故では、自転車だからといって過失割合が低くならない事例も出てきました。
それでもその速度で走行していたと証明できなければ、やはりバイクの方が不利になってしまうことが多いでしょう。

自転車との事故への対策は

現状では双方が気を付ける以外に、これといって対策方法がないと思われます。
交通量の多い道路や自転車が多く見られるような場所では、いつも以上に危険予測をしながらの走行を心がけます。
そしてバイクが不利になってしまうことを頭に入れて、近くを走行する際は、さらに注視するくことがすぐにできることではないでしょうか。

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