夜間走行時のライトについて

バイクで夜間走行をするときは基本的にハイビーム

夜の暗い道を走るとき、バイクでは最低でも100m先まで照らすことができるハイビームを点灯していなければなりません。
ハイビームは「走行用」とも呼ばれており、基本的には常に点灯させることが義務付けられています。
ハイビームのライトが点いていないと、ライトを点けていないのと同じ扱いをされ、警察に見つかったときに「無灯火違反」として罰則が与えられます。

ロービームに切り替えるタイミングは

ハイビームと並行して使うのが「ロービーム」です。
ロービームはハイビームよりも弱い光で、40m先までくらいしか照らすことができません。
ロービームは「すれ違い用」とも呼ばれており、その名のとおり、対向車とすれ違う時に使います。
その他にも、他の車の真後ろを走る場合にもロービームの使用が必要です。

場所によっては自転車が正面から走ってきてもロービームへの切り替えが必要になるので、注意しましょう。
これらの切り替えを怠ると「減光義務違反」となり、罰則金が発生する場合があります。
ルール通りにライトをコントロールすると、かなりの頻度で切り替えを行わなければいけないことに気が付くでしょう。
夜間の走行には、集中力が必要になるのです。

バイクは昼間もライト点灯が義務

車の場合は、一部の車両を除いて、昼間にはライトを点灯しなくても問題ありません。
しかしバイクでは、1998年以降に生産された全ての車両で昼間もライトの点灯が義務付けられています。
外が明るくても、ライトが消えていた場合は取り締まりを受け、ライトが点けられなければ「整備不良」とみなされ、罰則を受けることがあります。

5,000円から6,000円の罰金が発生する可能性があるので、ライト切れには注意しましょう。
特に夜間にバイクに乗る習慣が無い人は見逃しがちです。
また、昼間のライトに関する規制のない1998年以前に生産されたバイクでも、夜間は通常通りにハイビーム・ロービームの決まりが適応されるので十分に注意しましょう。

車検でチェックされるヘッドライトの基準

バイクでは自分でライトを取り替えたり位置を変えたりすることができますが、その際も注意が必要です。
自転車のように、ライトが点いてさえいれば良いというわけでは無く、光軸の位置や光量の基準が細かく決まっており、それを満たすことができなければ車検に通りません。

また、その基準に満たなければ違法改造とみなされ、そのまま公道を走ると「6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金」を課せられる可能性があります。
「知らなかった」で見逃してもらえることはありません。
少しでも不安があるのなら、バイク専門店で点検してもらうことをおすすめします。

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