日本の二輪車安全運転講習会

警察官とライダーの画像

日本は、世界的に見てもバイクの安全運転講習会が盛んに行われている国です。警察署や各種団体から支援を受けられることもあって、大々的に安全運転講習会を開く体制が整っているのです。

安全運転講習はどこで受けられる?

安全運転のスキル向上を目指すには、安全運転講習会に顔を出すのが一番。安全講習は、ビギナーライダーやリターンライダーなど、運転に不安がある方を対象に行われています。もちろん腕に覚えがあるから受けられない、というわけではなく、高額な受講料が発生するわけでもなく、気軽に申し込めるのが日本の安全講習会の嬉しいポイントでしょう。

安全講習会は2018年時点でおよそ1500回開催されているそうです。また、日本二輪車普及安全協会が主催する講習会「グッドライダーミーティング」も1年で100~140回ほどの頻度で開催されており、受講者の数は4000人に上ります。さらに警察署や自治体が主催するものを含めると、数を数えるのが難しいほど頻繁に講習会が行われていることがうかがえます。

グッドライダーミーティングに関しては、北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州のブロックに分けて全国的に開催されています。

二輪車の安全運転全国大会がある!

日本では、講習会以外にも「安全運転の大会」を大々的に開催しています。

二輪車安全運転全国大会は、その名の通り、ライダーの「安全運転」を競う唯一の全国大会。鈴鹿サーキットを舞台に、鈴鹿8耐が終わった後の8月に開催されます。都道府県大会で勝利を収めた選りすぐりの安全運転ライダーたちが、およそ2日間にわたって「安全さを重視したライディング・テクニック」を競います。

「危険」というイメージが根強いバイクという乗り物

いくら安全運転の普及をしてきても、いまだに十分とは言えません。「危険な乗り物」「マナーが悪い」といったネガティブなイメージが根強く残っている現状もあるからか、安全運転を学ぶ場としても理解を得られないケースもあると言います。特に高校生に向けた安全運転教育については、反感を持つご両親は多いでしょう。

講習会を開くバックアップ体制は整いつつあるので、安全運転をするライダーが増えるようになればネガティブなイメージも払拭されるかもしれません。「バイクの練習も交通安全教育の一環である」と多くの人たちから認められるようになれば、バイク文化はますますにぎわうでしょう。

関連記事