バイク事故が多い年齢

年齢によってバイク事故の件数に変化は

バイクが関わる事故は年々傾向にありますが、そんなバイク事故のなかでも項目によってさまざまな変化がみられます。
その中でも年齢別にも大きく差があるようなので詳しく見ていきます。

2020年の年齢層別死傷者数のグラフを見てみると一番多いのが20代前半で、10代の若者も比較的多い数値を示しています。
また45歳から50代前半の中年層も多いことが分かります。
このような数値となる原因を探っていきましょう。

若者のバイク事故

10代から20代の若者の事故の多さに要因には、免許をとって間もないことから運転技術の未熟さや知識不足が挙げられるでしょう。
ただ考えられるのはそれだけではなく、他にも多くの原因が潜んでいると考えられます。

若者の事故は低速度のものが少ないという特徴があります。
これは自分の運転技術を過信していることから起きているかもしれません。

免許が取れたからといって、どんな道でも問題なく走れるということではありませんし、教習所では考えられないような状況の道路もあります。
常に危険がないかを予想しながらの運転を心がけることが求められます。
また高速度で走り抜けることへのスリルや危険な運転でのリスクを楽しんでしまう、意思決定が未熟なことも考えられるでしょう。

50代のリターンライダーも注意

50代になると家庭を持っている方は、子どもがそれぞれの道へ進むことで子育てがひと段落したころではないでしょうか。
仕事にもある程度の余裕が出てくる方も多く、リターンライダーとしてバイクに乗る方も増えています。
リターンライダーとは若い頃バイクに乗っていた方が、何らかの理由で長期間乗ることなく過ごし、また復帰するようになった方のことを指します。

若い頃に乗っていたから大丈夫だと思っていることが多いのですが、若い頃よりも体力は落ちているでしょうし、視力や反応時間も低下しています。
こうした過信が中年層の事故が増えている要因の一つだと考えられているのです。
事故を防ぐためには自分の能力を再確認することはとても重要です。
リターンライダー向けの講習や個人のライディングスクールを利用してみるといいでしょう。

どの年代でも油断はしない

若者や50代に注目しましたが、他の年代が安全というわけでは決してありません。
30代や40代であれば通勤に使用している方も多いことから夜間でも走行する場合が多いしょうし、渋滞の中を走行する機会も多いと考えられます。

また60代以上の高齢となれば、50代よりもさらに体力や運動機能の低下は避けられないと予測できます。
年齢だけでなく、自身の状態をよく見てバイク瀬下克を楽しみたいですね。

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