バイク事故とヘルメット

バイクによる事故の現状とは

バイクでの事故は自動車よりも人を守る部分が少ないことから、死亡につながる事故が多い傾向にあります。
平成29年の調査において、バイク事故における致死率は1.45%で、一方の自動車は0.32%でした。
バイクでの事故は自動車の約4.5倍の致死率ということになります。

また重症になるリスクもバイク事故全体の3分の1で、自動車や歩行者の事故よりも高い割合となっています。
これらの結果からも分かるように、バイクの乗る際は自動車よりもしっかりとした装備をする必要があることが分かるでしょう。

バイク事故で多い損傷は

バイクは車体も小さく機敏性がありますが、体がむき出しの状態で自動車と同じような速度で走行しています。
そのためひとたび事故が起きると、道路や車体に直接体を打ち付けてしまうことも多いです。

バイク事故の損傷部位で多いのは頭部と胸部であり、全体のじつに70%も締めているのです。
中でも頭部は人間にとって最も重要な部位の1つです。
頭部への損傷が命に直結することも少なくありませんし、命を取り留めても大きな障害となってしまう恐れもあります。

ヘルメットの選び方

損傷部位のことからヘルメットはライダーの命を守る重要な装備だということがわかると思います。
道路交通法によると、ヘルメットはバイクに乗るときに必ず装着するようにと義務づけられています。
大型バイクでも原付でも種類関係なく、二輪車はヘルメットを装着することを覚えておきましょう。

ヘルメットの種類はジェットタイプ、ハーフキャップタイプなどさまざまなものがありますが、一番安全性が高いのはフルフェイスのヘルメットですよね。
その中でも安全性が証明されている、安全規格を確認することも必要です。
PSCマーク、JISマーク、SNELL規格、SGマークなど安全基準が満たされたものを使用しましょう。

そしていくら高性能なヘルメットでもサイズが合っていなければ、意味がありません。
頭のサイズを測って選ぶことは基本ですが、個人差の大きい頭部はサイズ表で選ぶだけでは安全といえません。
販売員に確認してもらいながら、ぴったりとフィットするものを選びましょう。

正しいヘルメットの装着方法

ヘルメットの装着にもポイントがあります。
それはあご紐を必ず装着することです。
近くまでだから、フィットしているからとあご紐きちんと締めていないというときはないでしょうか。

バイク死亡事故のうち、なんと40%が事故の時にヘルメットが脱げていたということが分かっています。
これではいくらヘルメットを被っていても意味がありませんよね。

たしかに毎回あご紐を締めるのは面倒だと感じるかもしれません。
しかし命を守り、安全に楽しむためには絶対に欠かしてはならないのです。

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