スピードの出しすぎによる事故

バイク事故は単独事故が多い

バイクの死亡事故で事例がもっとも多いのは単独事故だということを知っているでしょうか。
その中でも約4割がガードレールや工作物に衝突してしまうというケースです。

原因にはスピードの出しすぎが大きく影響していると考えられます。
深夜から早朝にかけてはどの道路でも特に交通量が減少しており、先を走る車両も後ろを走る車両もないといった状況になりやすいです。

そのためスピードメーターを見ていない限り、自分のスピードが分かりにくくなります。
また自由に走行できると考えて、人が見ていないから速度を守らなくてもいいだろう、安全確認を省略してもいいだろうと気が緩んでしまうことも多いでしょう。

スピードに出しすぎによって何が起こるか

ではスピードの出しすぎによってどんな危険があるのでしょうか。
スピードが出過ぎた状態でカーブに入ると、車体の制御ができなくなっています。
そしてカーブが曲がり切れずにスリップして、ガードレールに衝突してしまうのです。

そしてスピードが出れば出るほど、視野が狭くなり周囲を見ることができなくなります。
危険を認知するにも時間がかかり、それとともに判断能力も低下しています。
スピードを出し過ぎていたことで、気づいたときには手遅れだったということが十分に起こりうるのです。

スピードの出しすぎによる事故の事例

山道をツーリング中、カーブを曲がり切れずに転倒したドライバーが命を落としてしまいました
現場が緩やかなカーブにも関わらず、スピードを出し過ぎていたことで曲がり切れなかった様子だったそうです。

トンネル内で仲間と競争のようなことをしていて、前方の自動車に衝突し、重傷を負いました。
その時のスピードは何と270㎞も出ていたとのことです。
これはほんの一例で、スピードの出し過ぎが原因と考えられる事故はいつでも起こりうることなのです。

事故を起こさないためには

このような事故を起こさないためにはドライバー自身はどう気を付けたらいいのでしょうか。
まず人の目がないからといって気を緩めない姿勢が必要です。
特に夜間での山道などの走行は他の車両はほとんど見られず、気分も大きくなりがちです。

各場所で決められている指定速度はその場所を安全に走行するために決められた速度です。
何のための指定速度か思い直すことも大切ですね。

カーブの手前では十分な減速を心がけましょう。
カーブでは思ったよりも遠心力がかかりているので、そこに早いスピードで侵入していけば、どうなるかは想像できますよね。

バイクに乗っている限り、法廷速度・指定速度は必ず守るという心構えが何より必要と考えます。
反対にいえば、ドライバー自身の気持ち一つで安全に走行できるかが決まってしまうともいえるでしょう。

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